『幸せのちから』 [映画]
- 作者: クリス・ガードナー
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2006/12/20
- メディア: 単行本
『幸せのちから』を観て来た。実話に基づいた映画です。
実を言うとあまりウィル・スミスが好きではない・・・。何がどう嫌いかと言うと理由も無いのだが、何故か好きではない・・・。
でもストーリーにとても興味があったので迷わず観に来てしまった。
妻と5歳の息子と生活するが、家賃・税金が払えない日が長く続いている。
夫の収入ではもちろん生活出来ないので、妻も工場で16時間労働が続き我慢の限界である。
そんある日赤いフェラーリに乗る、ビジネスマンに声を掛ける。
「秘訣は何だ?学歴は必要か?」
「そんなものは要らない。数字と人に強ければ!」
その言葉に株の仲介人に興味を持ち始める。
そして証券会社の養成コースの存在を知る。
養成コースの受講料は無しだが給料も無しで半年間。20人の中から選ばれるのはたったの1人だが厳しい環境で乗り越えてねばならない。
財産が底を尽き、妻も家を出て行く。アパートも追い出され、5歳の息子を連れて、測定器を売りながら養成コース受講する。そして、教会の無償宿泊施設の列に並ぶ毎日。そして測定器を盗まれたり、タクシー代が払えない為走って逃げる。必死である・・・。
とにかく感じたのは養成コースの厳しさより(もちろん厳しいはずだが)、半年間の1日1日をどう生き抜くかの方が描かれている様な気がする。
もともと学生の時は成績も優秀で、ルービック・キューブ等もその場で考えて揃えてしまう頭の持ち主だから、省略してまったのかもしれないが。
この映画に3つ涙が流れるシーンがある。
妻が家を出る時、子供を夫に託す時に流す別れの涙。
教会の列に並び遅れて、宿を失い駅のトイレで人が入って来ないよう足でドアを押さえながら、一夜を過ごす時のひもじい涙。
そして、養成コースを乗り切って20人からたった1人選ばれた、感激と安堵感の涙。
とても良い映画でした。
出来れば成功後のエピソードも少し映像にして欲しかったかなぁ・・・。
あら。ウィル・スミスお嫌いでしたか。
私が一番涙したシーンは、
「ママが出て行ったのは、僕のせい?」と子供が言ったところです。
全く子供は関係ないのに、両親の様子を悟っているのが、とても切なかったです。
駅のトイレで一夜を過ごす直前、ホームのベンチで空想にはいる2人のシーンは最高に良かったです(^O^)
by HIROMI (2007-02-05 19:19)